AULTMORE
(オルトモーア)

設立年    ・・・・・  1896年
所有者    ・・・・・  バカルディ社
発酵槽    ・・・・・  ステンレス
蒸留器    ・・・・・  初留×2基 再留×2基
仕込水    ・・・・・  フォギー・モスの泉
ブレンド銘柄 ・・・・   デュワーズ、ロバートハーベイ
              
所有地    ・・・・・  keith banffshire
               п@01542−822762

歴史 1896年。アレクサンダー・エドワード(他にもベンリネス、ダ
ラス・ドゥーを建てた)が創業。
1923年エドワードは1898年にオーバン蒸留所も買収し、経
営拡大に乗り出したが、うまくいかず、ジョン・デュワーズ&サン
ズ社に買収された。
1925年、DCLの一員となる。
1988年、バカルディ社に売却された。
立地 キースの町から約4キロいったところにある
同地が密造のメッカだったから選ばれたという。
名前 大きな小川。そばを流れるオーヒンデラン川から付けられたとう
原料
発酵
蒸留 ストレートヘッド型とランタンヘッド型の2タイプがある。
1970年代の新築工事で4基となった。
フィギー・モスの泉(密造者も使用していた)。
熟成
逸話 糖液抽出後のマッシュタンの絞りカス(ドラフ)とウォッシュ(も
ろみ)蒸留後のポットスティル内の残留廃液(ポットエイル)の長
年にわたる処理問題を解決。
ドラフをポットエイルを乾燥・圧縮し、ダークグレインと呼ばれる
ペレット状にして飼料を作り出した事(1952年)によって、蒸
留廃液処理のパイオニアと言われるようになった。
輸送などの問題を抱えていたがそれもクリアされ、ほとんどの蒸留
所がダークグレイン工場を併設するようになった。
モスと呼ばれる泥炭地で、ピートと良水に恵まれている土地である
もともとブレンダーからの評価は高いが、シングルモルトの知名度
は低い。UD社の花と動物シリーズが販売されたのは1991年で
あった。
(祓) 非常に酒として完成されているイメージが強い。私自身もあまり知ら
    なかったが、過小評価を受けている。UD花と動物のボトルの頃も、
    酒質としては上々で、仕入れ金額から味を比べると非常にコストパフ
    ォーマンスにとんだ酒であった。
    そんな質のせいもあってか、どこのボトラーに回っても形の良い酒に
    仕上がってる事が多い。ウィルソン&モーガンなどはシェリーウッド
    と名をうち、薄いゴールド食の麦の味と共に、フルーティーさを持つ
    上品な酒に仕上げてきている。他社でも間違いはまずない酒だろう。
    逆にいえば、この酒を不味くできるボトラーズの方に一度は出会って
    みたいものだ。

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