| 設立年 ・・・・・ １８２４年 所有者 ・・・・・ マッカラン（ハイランド・ディスティラリーズ）社 発酵槽 ・・・・・ ステンレス×１６基 蒸留器 ・・・・・ 初留×７基 再留×１４基 仕込水 ・・・・・ 蒸留所下の５つの井戸水 ブレンド銘柄 ・・・・ 所有地 ・・・・・ craigellachie,banffshire ℡ ０１３４０－８７１４７１ |
| 歴史 | 農家の副業として以前からウイスキーを製造 １８９２年 エルギンの酒商ロデリック・ケンプが買収 １９２４年 正式な創業を迎える １９６５年 蒸留器を６基に増設 １９７４年 蒸留器を１８基に増設 １９７５年 蒸留器を２１期に増設 現在 ハイランド・ディスティラリーズ社の系列となる 稼動している蒸留器は１５基 |
| 立地 | スペイ川の中流、クレイゲラヒ村の対岸にある。 |
| 名前 | ゲール語で「聖コロンバの丘」 |
| 原料 | |
| 発酵 | |
| 蒸留 | ガス直下焚きのストレートヘッド型 サイズはスペイサイドで最小 |
| 水 | 蒸留所下の５つの井戸の水 |
| 熟成 | 熟成シェリー樽だけを用いている点。それも長年の研究の結果、ド ライ・オロロソの樽だけを使用することに決定。１９７６年にはス ペインに進出。スパニッシュオークを使った新樽を自ら作り、シェ リー酒醸造業者に無料で提供。２～３年の熟成後にスコットランド に船積みしている。 |
| 逸話 | ●１９７０年代からシングルモルトに販売力を注ぎ、現在ではイギ リスの国内市場で３位、世界市場でも５位という好成績を残してい る。 ●前オーナーのアラン・シェイアック氏はハリウッドの脚本家でも あり、個性的でインテリジェンスにあふれた広告は彼のセンスに負 うところが大きかっただろう。 |
| （祓） 賛否両論の多い蒸留所である。甘さはぴか一のような気がする。バラ ンスという面では、個人的には現行商品は酷く感じられる。しかし、 過去のマッカランを飲んでみると比べ物にならないくらいに抜群のバ ランス感覚を備えている。ただの甘さではない、すっきりとした甘さ である。マッカランで良く問われるのが、ウイスキーカラメルを使用 しているか、という点である。使用していないとも言われるが、たか が３年程度しか寝ていないオロロソの樽で、あそこまでの甘さが出る とは思えない。しかも色も濃すぎる。１８年物でも、ダークシェリー カスクの４０年を使用したノンカラーの物と同等くらいの色が出てい るから不思議である。あまりにも樽の内側を焦がして色をつけている のかと憶測をたてるが、そうだとしたらリフィールの樽とはいえ、も っとバニラ香が強くなるのではないかと思える。 それでも１９７０年代前半までの商品はバツグンの味があり、６０年 代後半の１８年物はパーフェクトマッカランともいわれるほどの味わ いがある。あるボトラーズからはバーボン樽の商品が売り出されたが 非常に薄いゴールド色で、麦の味がしっかりと出ている。ここには、 マッカラン蒸留所がこだわっている「ゴールデンプロミス」という麦 の良質であることを物語っていると思われる。 しかし、最近のマッカランはあまりにも商業的になりすぎて、マニア 系のファンからは受けなくなってきている。しかし、今まで５回に渡 ってリリースされている「エグゼプショナル」はなかなかウケが良い |