| 設立年 ・・・・・ １８３１年 所有者 ・・・・・ ＵＤＶ社 発酵槽 ・・・・・ バラニア松×６基 蒸留器 ・・・・・ 初留×２基 再留×３基 仕込水 ・・・・・ 丘の上にある１３ないし１４の泉 ブレンド銘柄 ・・・・ ジョニー・ウォーカー、アイル・オブ・スカイ 所有地 ・・・・・ carbost,lsle of sky ℡ ０１４７８－６４０３１４ |
| 歴史 | １８３１年 マッカスキル家が創業。 |
| 立地 | スカイ島の西岸カーボストにあり島では唯一の蒸留所である。 ちなみにスカイ島はヘブリディーズ諸島最大の島で「空の鳥」と思 われがちだが、ＳＫＹでなくｓｋｙｅと綴り、翼を広げたようなそ の形から「翼の形をした島」という説がある。しかし、語源につい てはよくわかっていない。別名「ミスト・アイランド（海霧の島）」 。複雑な海岸線と島にしては切り立った高い山が多く、海霧が発生 しやすい。 |
| 名前 | 「傾いた大岩」「斜面上の大岩」のこと。 ｓｋｅｒはヴァ イキングの言葉で「岩」の意味だが、それ以外はゲール語。 |
| 原料 | |
| 発酵 | ウォッシュバックはブラジル産のパラニア松で容量は５５，０００ リットルのものが６基。 |
| 蒸留 | ポットスティルはストレートヘッド型とボール型の２タイプがあり、 初留・再留釜合わせて５基と変則的。 １９２８年まで３回蒸留をやっていたが、現在は２回蒸留である。 |
| 水 | 仕込水は背後の丘の上に点在する１３ないし１４の泉の水を利用し ている。 |
| 熟成 | 熟成に使用する樽はすべて２５０リットルのプレーンオーク。つま りバーボンでもシェリーでもない再々使用のボックスヘッドを利用 しているのだ。 |
| 逸話 | ●ゲール語の次にヴァイキングが名づけた地名が多く、かつての侵 略の名残りをあちこちにとどめている。アイラ島のａｙやオーク ニ諸島（ｏｒｋｎｅｙ）のｅｙはヴァイキングの言葉で島を意味 している。他にも入り江を現すウィック（ｗｉｃｋ）など、数え 切れない言葉がある。 ●特筆すべきは初留釜のラインアームの形状で、途中２度ほど上下 に曲げられている。さらにラインアームの内部にたまった留液は細 いパイプで蒸留釜内部に戻され、再び蒸留されるという特殊なシス テムをとっている。後にも先にもこんなラインアームはタリスカー しかない。それによってパワフルで胡麻のような風味を生んでいる のだという。 |
| （祓） オークニ諸島の中にありながらも、アイラのような独特の癖があ るのだが、このところはそれも弱くなり、甘味が強くパワーは感 じられなくなってきた。ＵＤＶ社の製品自体が全体的に甘く、飲 みやすいものになってきている。市場的に見て、その方が売れる からかもしれないが、モルトファンとしては面白味を削がれてい るようにしか思えない。 それでも未だにインパクトが強いのは、ボトラー物で良質な物が 多く出回っているからかもしれない。近年ではキングスバリー社 のケルティックコレクションや、ザ・ボトラーズなどが最適であ るが、それ以外にもダグラスレインやウィルソン＆モーガンなど も追随している。まだボトラー物は外れが少ないので、オフィシ ャルが萎えてきている今こそ、試してみるのは良いかもしれない |