続もがく事   再出発へ(三)
 11月に再び練習に入ったのだが、思わぬ怪我をしてしまった。以前にもや
ってしまった事がある右の手首である。医者に行って診断をしてもらったのだ
が、筋であれば痛み止めの注射ですぐに治るような話をされていたのだが、実
際には痛みがとれずに、よくよく話を聞いてみるとじゃあ、靭帯まで痛めてい
る可能性があると言われてしまった。治す方法はただひたすら使わない…ボク
シングの練習で右手を使わないなんてありえない。仕方がないので、11月い
っぱいは練習を休むことにした。そして12月に入り、練習再開と思った矢先
に持病が悪化してしまい、日常には大した影響はないのだが、ハードなトレー
ニングをする事が出来なくなってしまった。
 そのまま、ずるずると練習の出来ない日々が続いてしまい、みるみるうちに
体重は60キロ超になってしまった。その後、後半から練習を再開するも、飲
みなどの行事などが多くなり、次第に次堕落な生活に陥りそうになった。しか
し見事に諦めの付けられない私は、ちょこちょこではあるが、ジムワークはで
きないものの、自宅でトレーニングを続けていた。
 年末のあるときであった。ふとしたきっかけで行ったスポーツ洋品店でスタ
ンディングバックを見つけた。これが家にあれば無理にでも練習をするかと思
い、それを購入した。それを郵送ではなく、持ち帰った話は笑えるが、その時
の軽車両を運転していた後輩はたまったものではなかっただろう。
 自宅でそのバックを打ち、大晦日は飲んで終わってしまった。
 正月太りということなのだろうが、62キロを超えた私の体重はもはやボク
サーとは呼べないものになっていた。それでも練習に行こうと決めて、ジムへ
と向かった。1ヶ月ぶりのジムワークである。身体が悲鳴をあげている。筋肉
痛に悩まされることもある。
 2日行くと、1日は休まないと持たない。それでもトレーニングとちょっと
した減量をしようと努力をはじめるが、そう簡単に体重が落ちてくれることも
なく、身体が疲れて、睡眠を求めるばかりであった。
 そんな中、ライセンス更新の身体検査を受けにいってきました。視力などに
問題はなく、血液検査、尿検査、レントゲンなどの結果によって、ライセンス
の新しいものが交付されることになります。
 20日には練習後に59点15キロと、少しづつ体重が減りつつあることを
自覚できました。このまま練習前の体重が60キロを常に下回ることを目標に
して、試合が出来る身体を3月、4月くらいまでにつくっていければと思って
おります。
 今年もなんとか、もがきながら生きてみようかな…

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